埼玉県の業種別賃金を、厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2023年)」の公表値から整理します。ここでは男女計・年齢計・企業規模計の所定内給与額を確認します。

埼玉県の業種別所定内給与額(2023年・男女計・年齢計・企業規模計)

順位業種所定内給与額(千円)
1位電気・ガス・熱供給・水道業478.9
2位専門サービス業449.4
3位生産用機械器具製造業419.9
4位建設業406.5
5位輸送用機械器具製造業403.7
6位情報通信業402.1
7位学校教育400.9
8位学術研究,専門・技術サービス業397.6
9位情報サービス業391.6
10位印刷・同関連業390.3
中位卸売業,小売業約310.0
低位宿泊業,飲食サービス業約230.0

公表値から確認できること

最も高いのは電気・ガス・熱供給・水道業の478.9千円です。次いで専門サービス業449.4千円、生産用機械器具製造業419.9千円、建設業406.5千円が続きます。

上位10業種の中には、機械製造、情報通信、専門サービス、学校教育が入っています。一方、表に示した中位の卸売業・小売業は約310.0千円、低位の宿泊業・飲食サービス業は約230.0千円です。

背景として考えられること

埼玉県の業種別賃金を読むときは、住宅県の印象だけでなく、流通・物流、製造業、広域小売、医療・福祉など、生活圏を支える産業が厚い県であることを踏まえる必要があります。上位と下位の差は、県内に高付加価値の専門業種が少ないというより、地域密着型の雇用が平均を大きく構成していることを示している可能性があります。

また、県南部では東京通勤の影響が強くても、この統計は埼玉県内事業所の賃金を中心に表します。そのためランキングは、埼玉県の労働市場が『本社・金融主導』より『生活関連・物流・製造の厚み』で動いていることを確認する材料として使う方が自然です。

読み取りの注意点

この統計は所定内給与額であり、賞与や時間外手当は含みません。また、男女計・年齢計・企業規模計の平均値なので、業種内の職種構成や企業規模構成の違いまではこの表だけでは分かりません。

まとめ

  • 埼玉県の業種別賃金1位は電気・ガス・熱供給・水道業(478.9千円)
  • 2位は専門サービス業、3位は生産用機械器具製造業
  • 卸売業・小売業は約310.0千円、宿泊業・飲食サービス業は約230.0千円
  • 公表値では、業種による差が大きい

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2023年)」


📊 分析ノート

  • 使用統計:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(統計表ID:0003426933、e-Statで見る
  • 対象地域:埼玉県
  • 対象年:2023年
  • データ取得日:2026年6月6日
  • 注意点:本文では公表統計の数値を中心に整理しています。背景要因の解釈には、業種内の職種構成や企業規模構成など本文外の要素も関わるため、統計表から直接確認できる数値と解釈は分けて読む必要があります。

※ 表の数値は上記統計データをもとに整理したものです。